農業分野への進出

スギヨの新たなる挑戦。
自社栽培の野菜を商品開発に活かす

平成17(2006)年の農業経営基盤強化促進法改正によって、企業への農地貸し出しが解禁となり、スギヨは石川県内の企業第1号として平成19(2007)年に農業に参入しました。 七尾市能登島の農地4.8haを借り受け、キャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャなどの栽培を開始しました。能登島の農地は現在、26haまで拡大しており、野菜の種類も金糸瓜、中島菜などの能登や、ビニールハウスでの果菜類などが加わりました。事業が軌道に乗ったのを契機に、関連会社として農業生産法人「スギヨファーム」を平成24(2012)年に設立しました。

能登の里山里海の保全にも貢献

平成26(2014)年春からは、石川県内の穴水町で9ha、志賀町で16haの農地を新たに借り受け、新農場として野菜や果物の栽培をスタートしました。いずれも生産者の高齢化で耕作放棄される可能性が高かった農地で、能登島の26haも半分近くが耕作放棄地を開墾し直して再生した土地です。近年、とかく話題となることが多い鳥獣被害は、耕作放棄地の拡大が中山間地域における集落と鳥獣生息地の境界となる里山がその機能を失っていることが原因の一つと言われています。スギヨの農業参入は「世界農業遺産」にも認定されている能登の里山里海を保全する役割も担っているのです。

海と、大地の恵みの融合を目指して

農業参入によってスギヨが目指しているのは、「海の恵み」と「大地の恵み」の融合による新しい業態の創出です。すでに、収穫物の野菜を使った「加賀揚」などを製品化しているほか、「スギヨファーム」で育った能登島野菜の加工品も発売しています。

漁業・農業などの一次産業、食品加工の二次産業、製品を販売する三次産業を掛け合わせた六次産業化の進展が、地方の漁業・農業を活性化するキーワードになっています。スギヨでは「スギヨファーム」を中核とする六次産業事業を拡大し、能登の産業活性化や雇用の底上げに結びつけたいと考えています。