マダイは、姿形、味、色と三拍子揃った風格ある海魚の代表。大きく成長すると1mにも達し、体重は14kg程にもなります。
産卵期のマダイは、体の色が美しく色づき味も格段によくなります。桜の時期と重なるため桜鯛と呼ばれ人気です。赤い姿は「厄を遠のけ福を呼ぶ」とされ、現代でも神事や祝い膳に欠かせない存在です。一方、その時期の雄は黒ずんだセピア色になります。
一見華やかな容姿ですが、流れが速く障害物が多い岩礁域に棲むため、頑丈な体が必要となります。
昔からわずかな労力で大きな利益を得るたとえを「エビで鯛を釣る」といいますね。事実マダイはエビが大好物。しかもエビはマダイの色と味に大きな関わりがあります。マダイの体色はエビや力二などに含まれる色素が作りだしています。そしてエビを食べて育ったマダイは格段においしいそうです。
名前の由来は平たい魚という体形から「平魚(たひ)」。真の鯛という意味から「マダイ」。めでたい魚という意味から。鯉は小位(こい)、鯛は大位(たい)からなど諸説あるようです。
マダイは、良質のタンパク質が豊富で低脂肪。 更にビタミン類では、ビタミンB1やビタミンB2が含まれています。さらに血圧の上昇を抑えるカリウム、カルシウムとカリウムが失われるのを防ぐタウリンも含んでいるので、動脈硬化にも一役買ってくれます。
このようにバランスのとれた栄養は見た目も味も正に魚の王様といえます。
素材:Fのさかな2008年7号『タイ』の記事より引用 画:スギヨ商品部/加藤 |