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カニカマ新時代を拓く
51年目の挑戦
1972年にスギヨが世界で初めてカニカマを開発してから50年。
半世紀にわたり、カニカマを研究し続けた技術と熱意を結集させ、2023年3月、全く新しいカニカマが誕生しました。
これまで、ズワイガニの雌をイメージした「香り箱」、雄をイメージした「大人のカニカマ」を生み出したスギヨが、今度目指したのは雄でもなく雌でもない。
両者の良いとこどりをしたカニの究極の理想形。
「香り箱 極」の開発は、カニカマの新時代を切り拓こうとするスギヨの51年目の挑戦であります。
理想を求め
雄雌いいとこどり
View

加能ガニ(雄)
石川県で水揚げされるブランド蟹。ズワイガニの雄。甲羅幅9センチ以上で身入りがよく、漁師が品質に自信のあるものにだけ水色のタグがつけられる。甲羅についたカニビルの卵(黒い粒)の数が多いほど、身が詰まって旨味が強いと言われている。
漁期間 | 11月6日〜翌年3月20日 |
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カニが好む場所 | 栄養豊富な日本海 |
大きくなるまでに | 8〜10年 |
特徴 | ツメの部分まで身がつまっていて、身はしっとりと繊細な甘みがある。甲羅には濃厚なコクのカニ味噌を持つ。爪の部分は肉が発達し歯ごたえが強いなど、部位によって色々な味が楽しめる。 |
雄
柔らかく食べ応えがある。
カニの旨味と自然な甘みが 口いっぱいに広がるView

コウバコガニ(雌)
石川県で水揚げされるブランド蟹。ズワイガニの雌。甲羅幅7〜8センチ程度のものが多い。甲羅幅9.5cm以上で身入りが良いなどの条件が揃うと「輝姫」というコウバコガニのトップブランドに認定される。
漁期間 | 11月6日〜12月29日 |
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カニが好む場所 | 栄養豊富な日本海 |
大きくなるまでに | 8〜10年(成体後、卵を持てるようになると脱皮をしないため、オスよりも小さい) |
特徴 | 茶色の外子(そとこ)と呼ばれる粒状の卵、内子(うちこ)と呼ばれるオレンジ色の未成熟卵を持つ。 カニの身の味わいは小さな分、濃厚で旨味もたっぷり。繊細で上品な味わいに地元での人気がとても高い。 |
雌
繊細でとてもジューシー。
繊維1本1本は主張せず 舌の上でほぐれる感覚View

香り箱 極
石川県のカニカマを生み出した会社で新たに開発された新種のカニカマ。石川県のズワイガニの雄と雌のいいとこどりをしたカニカマ。
漁期間 | 通年 |
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カニが好む場所 | 全国の鮮魚売り場 |
大きくなるまでに | 50年 >開発秘話 |
特徴 | 旨味や大きさはズワイガニの雄。ジューシーさや繊細さはズワイガニの雌。こだわりの香りと、みずみずしく口の中いっぱいに広がる旬ならではの旨味。パックを開ければ、北陸の料亭気分を味わえる。 |
新種のカニカマ
香り箱 極
3つのこだわり
旬のズワイガニを徹底分析。雄・雌両者の特長をいいとこどりしたカニカマの理想形。
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01
風味
ズワイガニ100種類以上の香りを分析・検証。雄のカニの複雑な旨味をカニカマで再現しました。
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02
形状
雄のズワイガニのように食べ応えがあるサイズ。ボリューム感がありながら、雌のように細くしなやかな繊維に仕上げました。
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03
食感
雌の繊細な口当たり、ほぐれ感とジューシーさがあり、雄のように口の中においしさが溢れる感覚を生み出しました。
開発者インタビュー
2023年3月に発売を開始した「香り箱 極」は、カニカマ研究を続けるスギヨが、旬のカニという理想を追求して、これまでとは全く新しい発想でつくった最上級のカニカマです。その開発には、数々の試作と苦労が重ねられています。「香り箱 極」誕生の裏に秘められた想いを担当者である研究開発部の小原涼太課長にインタビューしました。

「香り箱 極」を開発したきっかけ
私自身、カニカマの研究を担当し、色んなカニカマに触れ、新商品を考えるなかで、香り箱という商品には、まだまだ伸びしろがある。今よりも、もっとカニに近いものが作れそうだという思いがありました。現時点でのスギヨの技術と叡智を集結させてみてはどうかということで、新しい最高品質と呼ばれるカニカマづくりに挑戦してみようという想いが強かったのが理由です。
開発を始めた時期は
カニカマの研究はカニカマが誕生した50年前からずっと続けているのですが、新しい最高品質のカニカマづくりに挑戦しようと本格的に動き始めたのは、2020年10月頃だったと思います。私たちは、まず、本物のカニをつくることを考えました。この原点に立ち返って一から考えることは、スギヨが大切にしていることの一つです。ラボでは随時、試作品をつくり、改善点をみながら商品展開を進めていきました。そうして、今年1月のギリギリまで調整を重ねて、やっと2023年3月に究極のカニカマ「香り箱 極」の発売を迎えることができました。
「香り箱 極」のこだわり
旬のカニを理想としたカニカマを作ること、そして今までの香り箱を超えることが、一つの課題でした。実際に本物のズワイガニとカニカマを科学的に分析したところ、成分ではまだまだ差があったので、その差を埋めることでカニに近づけようと考えました。100種類以上の原料を一つ一つ検証し、分析データや社員の意見を参考に、食感や味、舌の上でほぐれる感じ、ジューシーさ、それら全てを見直していきました。さらに、スギヨが積み重ねてきた研究ノウハウと技術力、さらに進化した素材が加わり、昔はできなかった部分も再現できました。「香り箱 極」は、繊維のきめ細かさ、しなやかさ、旨味、食感、香りが、よりカニの風味に、よりカニの身に近い味わいを醸しています。

開発時に苦労したところ
試作品を実際に生産できるように製造ラインに落とし込む作業ですね。ラボで人の手で作れても、機械で作ると思い通りにできないことがあるので、目標の最終形態までもっていくのが、一番大変でした。製造工場で働くスタッフに、どうしたらこれが再現できるかを相談したり、試作品を食べ比べてもらい、どちらが美味しいかアンケートを取ったりしました。美味しさなどは、数値で測ることのできない値で、その日の気分や体調によっても変わるものなので、そういった様々な意見を受け止めながら、技術的に改善を重ね、工夫を凝らして、なんとかクリアしていきました。
最後にひとこと
試行錯誤を続けてきたおかげで「香り箱 極」は、これまで以上のものになったと思います。個人的には、料理の素材に使うのも良いですが、まずはやっぱりゆでたカニのように、そのままの鮮度を楽しめる、お刺身などで食べてもらえたらと。その後は、ほんの少しだけ醤油やわさびなんかをつけても、また違った味わいを楽しめると思います。皆さんの食卓に「香り箱 極」が並ぶことで、楽しんで食べてもらえることを想像すると、もっと美味しいものをと、開発のモチベーションも上がります。すでに「これはカニカマじゃなくて、もうカニだね」と言っていただくことがありますが、より本物のカニを目指して、さらなる研究開発を続けていきますので、今後もぜひご期待ください。

咀嚼回数 カニに近似
医師:公立能登総合病院 歯科口腔外科 部長
長谷 剛志氏
咀嚼や飲み込む際の口の中の状態を分析すると、ジューシーな潤いや旨味が唾液に溶け込んでいきます。実験すると飲み込むまでの咀嚼回数は、本物のズワイガニが17回に対し、「香り箱 極」は20回、一般的なカニカマは約40回で、「極」は本物に近似しています。これは「極」が持つ保水力に加え、旨味があるため唾液が出やすく、飲み込みやすい形になるまでの過程が本物に近いことが要因と考えられます。


第74回全国蒲鉾品評会
農林水産大臣賞受賞
「香り箱」は、練り物製品として初めてスーパーの鮮魚コーナーに陳列されるなど、従来のカニカマの概念を覆すほどのインパクトを業界にもたらしました。そんな「香り箱」がきっかけとなり、スギヨの商品開発の技術力と、練り製品業界の活性化への貢献が高く評価され、2006年の第45回農林水産祭でスギヨは最高栄誉である「天皇杯」を受賞。
そして、さらにリアルを追求して進化した「香り箱 極」は、農林水産大臣賞を受賞しました。


特におすすめしたいのがパックを開いてから10分間の「極旨期限」。
スギヨのカニカマソムリエ(自称)が検証を重ね、香り箱やジューシーさが最大限味わえる時間を独自に特定しました。
室温20℃前後の部屋であれば、冷蔵庫から出して約20分で13〜15℃になります。この温度は「香り箱 極」がふんわりじゅわっとほぐれ、カニの旨味が口いっぱいに広がり最高の気分で食べられる適温です。
食卓では

料理をテーブルに並べ始める時に「香り箱 極」を冷蔵庫から出してパックのまま並べます。料理が揃い、家族が揃い、食べ始める瞬間にパックを開けてください。おうちにいながらまるで北陸の料亭に来たような気分を味わえるでしょう。
おうちで、北陸の料亭ごはん




今日のごほうびは
北陸の料亭の味
カニカマは、まだまだ蟹ではない。
そんな想いから、本物の蟹をめざして、
旬のズワイガニを徹底分析し、
雄と雌の良いところだけを組み合わせた、
全く新しいカニカマ「香り箱 極」が生まれました。